商社の法務ってどんなことを考えているのでしょうか?法務と言えば、契約書の作成や、裁判などの紛争についての対応などが思いつかれるかもしれませんが、実際はどうなんでしょうか。今日は、少しマニアックですが、商社法務の仕事について述べてみたいと思います。
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ちなみに、私自身は、過去に法務部に配属されて何年か働いていた経験があるので、それなりに商社法務については詳しかったりします。
商社法務の仕事
商社法務の仕事としては、大きく分けて次の3つがあると思います。
- 契約書の作成、チェック、交渉の補助。
- 紛争対応
- コンプライアンス関係
1.契約書の作成、チェック、交渉の補助。
1つ目は、契約書の作成、チェック、交渉の補助です。何か商品を買うにも売るにも、あるいは合弁企業を作ったり、事業を買収したりするなど、何かビジネスで行動する場合には必ずついて回るのが「契約」です。
この契約の条件をいかにして自社にとって有利な条件とするため、営業部隊とともに連携して、相手の企業との交渉にあたります。
多くの場合では、法務は営業部隊に契約書をわたし、交渉のための助言を与え、直接的には各営業部隊が相手の企業と交渉してくるわけですが、たまに法務も交渉の場に出席して、話をすることもあります。
また、契約交渉がまとまったら、その合意した条件を正確に記載した契約書(誤解を生むことがないような契約書)を作成します。または、相手の企業から提示されてきた契約書があれば、それをチェックして、適宜修正することも行っています。
2.紛争対応
本当は起きないことが1番なんですが、ビジネスを行う上では、紛争もやはり起きてしまいます。そんなときには、適宜弁護士と相談し、あるいは弁護士に自社の正当性を示させて、和解などの解決に持っていくこともあります。もちろん、行くところまで行って、裁判や仲裁なんてものが開催されることになれば、その裁判や仲裁を適切(有利)に進めるため、弁護士と相談し、その相談した内容を自社の営業部隊や経営者に説明して、適切な解決方法を模索していくことになります。
3.コンプライアンス関係
最近、やたら「コンプライアンス」について色々なところから声高に言われるようになりました。なので、下請法や個人情報といった法律に違反するような取引を自社が行うことが無いように、ウォッチをして、必要があれば、適切な解決方法を提案したりもしますね。
さて、いかがでしたでしょうか。今日は、商社の法務について書きました。多少ニッチな話題のような気がしますが、読んでいただいた人にとって、少しでも何かの参考になれば幸いです。
それでは、今日は、このへんで。読んでいただき、有難うございました。
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