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総合商社と専門商社の違い【違いはこれだけです】

投稿日:2019年7月21日 更新日:

総合商社と専門商社の違い【違いはこれだけです】

「商社」と一口に言っても、その中には「総合商社」と「専門商社」の2つの種類があります。「総合商社」と「専門商社」の違いは分かりますか?今日は、現役商社マンである私が、就活生向けにその違いなどについて、述べていきたいと思います。

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総合商社と専門商社の違い

総合商社と専門商社の違い

総合商社と専門商社の違い、それは「いろいろな分野でビジネスをしているかどうか」です。食品や輸送機器やプラントなどの色々な分野でビジネスをしているのが総合商社であり、「鉄鋼だけ」みたいに一つの分野でだけビジネスをしているのが専門商社です。違いはたったこれだけです。

総合商社と専門商社の例としては、このような企業があります。

【総合商社】

  • 三菱商事
  • 三井物産
  • 伊藤忠商事
  • 住友商事
  • 丸紅

【専門商社】

  • メタルワン(鉄鋼)
  • 伊藤忠丸紅鉄鋼(鉄鋼)
  • 長瀬産業(化学品)
  • 岡谷鋼機(機械)
  • 国分(食品)

ちなみに、総合商社は両手で数えられる程度ですが、専門商社は多数存在しています。このあたりは「業界地図」あたりを見てみると良いかもしれません。

・・・というところで本記事でのメイントピックは終了なのですが、これだけだと適当にネットで調べれば、すぐにわかることなので、もう少しそれぞれのメリットについて書いていきたいと思います。

総合商社のメリット

現役商社マンが考える、専門商社と比べた時の総合商社のメリットはこんな感じです。

  1. 多くの分野でビジネスをしているため、一つの分野で損が発生しても、他の分野でカバーできる。
  2. ジョブローテーションがある企業なら、多くの分野のビジネスに携われるチャンスがある。
  3. 基本的に取引の規模が大きいので、スケールの大きなビジネスに携わりやすい。

1.多くの分野でビジネスをしているため、一つの分野で損が発生しても、他の分野でカバーできる。

商品にはどうしても「相場」というものがあるので、「今年は豚肉があまり売れなかった」ということがよくあります。あるいは、資源価格が下落してしまったために所有している資産の評価損が発生するなんてこともあるでしょう。

しかし、こんなときであっても、総合商社は、他の分野で大きく儲けていることができれば、会社としての「黒字」は守ることができます。これは総合商社の大きなメリットだと思います。

2.ジョブローテーションがある企業なら、多くの分野のビジネスに携われるチャンスがある。

ジョブローテンションがある総合商社ならば、社内での異動を通じて、さまざまな分野のビジネスに携わり、体験することができます。例えば、船舶部品の営業を担当した後に食品の営業を担当する、みたいな感じですね。これは専門商社では絶対に不可能なことです。

とはいえ、会社によっては、「最初配属されたのが人事部なら、一生人事部」というようなところもあるらしいので、要注意です。

3.基本的に取引の規模が大きいので、スケールの大きなビジネスに携わりやすい。

多くの場合、総合商社の取引は規模の大きいです。例えば、鉱山をまるまる一つ買う、みたいな案件であれば何千億というような価格での取引となります。そんな規模の大きいビジネスを会社として数多くやっているわけですから、そこで働く社員としても規模の大きい仕事に関わる可能性は大きいです

専門商社のメリット

さて、専門商社のメリットとしては、次の2点が挙げられると思います。

  1. 配属リスクが少ない。
  2. 社内で一緒に仕事する人達で「畑違い」の人がいない。

1.配属リスクが少ない。

専門商社は、例えば「食品の分野の商社」であれば、当然ですが、食品の分野しか取り扱っていません。このため、入社した人が「食品の分野で働きたかったのに、鉄鋼関係の部署に配属されてしまった・・・」なんて事態が発生することはありません。

もちろん、「コーヒーの営業をしたかったのに、紅茶の営業に配属されてしまった・・・」みたいなことはあり得るかもしれませんが、総合商社に比べれば、配属リスクが少ないことは間違いないでしょう

2.社内で一緒に仕事する人達で「畑違い」の人がいない。

総合商社だと、同じ会社の中でも、全然違う分野で働く人がいるので、自分が担当しているビジネスの話(業界の慣習など)が全然共有されていない、なんてことはよくあります。そのため、例えば、鉄鋼の営業担当者が、契約書を作るために法務担当者と打ち合わせをするとき、その法務担当者が今まで食品のビジネスでしか契約書を作ったことが無いような場合、鉄鋼業界の慣習といったものなどを一から伝える必要があります。これはなかなか大変です。

対して、専門商社の場合、会社自体が「化学品なら化学品」「機械なら機械」という具合で、ある程度ビジネスの範囲が絞られているため、業界の慣習などといった話は全社的に共有されやすいと思います。結果として、無駄に説明する必要が生じないにくいため、円滑に仕事をしやすいでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。今日は総合商社と専門商社の違いや、それぞれのメリットについて述べてみました。読んだ方にとって、何かの参考になれば幸いです。

それでは、今日はこのへんで。読んでいただき、有難うございました。

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総合商社の年収【高すぎて社畜を生んでいる】
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