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商社の営業職は給料が良いのか【営業職のボーナスは残酷だと思います】

投稿日:2019年9月14日 更新日:

商社の営業職は給料が良いのか【営業は花形だとは思いますが】

商社といえば、営業のイメージが強いと思います。事実、私の会社に入社してくる人たち(新卒)も大半が「営業志望」です。では、営業職の給料は非常に良いということはあるのでしょうか?今日は、そんな商社の営業職の給料について、述べてみたいと思います。

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商社の営業職は給料が良いのか

商社の営業職は給料が良いのか

結論、商社の営業職の給料は、特別良いというわけではないと思います。

もちろん、営業成績が良ければボーナス(賞与)が増えるのですが、営業成績は良い時もあれば悪い時もあり、それに応じてボーナスが増減するので、長期間で平均すれば、「特別良い」という感じにはならないと思います。

加えて、営業職の人から聞いた話ですが、営業には「波」があるとのこと。つまり、同じ商材を扱っていても、市況が良くなったり、悪くなったりする周期があるらしいです。

例えば、「1年前は、豚肉の需要が増えていたけど、今年は、ヘルシー志向により鶏肉の需要が増えたので、豚肉の需要が減る」みたいな感じですね。

また、そもそも、商社の報酬制度として、歩合制ではないため、営業職と非営業職で大きな差がつくということもありません

なので、「営業職が非営業職に比べて給料が良くなる」ということは、ボーナスを除けば、起こりません。

歩合制にすれば、営業職ももっとがんばって働くのかもしれませんが、それをやってしまって、本当に営業職の方が非営業職よりも給料が良くなってしまうと、非営業職につく人がいなくなりそうです。。。
(もともと商社に就職する人って、大半が営業志望なので。)

商社の営業職って残酷だなと思う話

ここからは少し話の方向が変わりますが、「商社の営業職って残酷だなと思う話」をしたいと思います。

前述の通り、商社の営業職は、営業成績に応じてボーナスが決まるわけです。良い営業成績をたたき出せば、多くのボーナスがもらえるし、悪い営業成績を出してしまうと、少ないボーナスしかもらえません。

そこで残酷なのは、扱う商材や担当する取引先によって、営業成績が大きく左右されるということです。

良い商材を扱うことができれば、自然と注文が来ますし、羽振りの良い取引先を担当できたならば、そんなに頑張らなくても、多くの量を販売することができます。

そして、その商材や担当する取引先は、自分では決めることができないのです。

新卒で入社した場合、(配属希望は出せても)そもそもどこの部署に配属されるかは決められませんし、営業部に配属されたとして、その営業部の中でどんな商材を任され、どこの取引先を担当するかは、上司に決められるわけです。

運よく、良い商材と良い取引先を担当できれば、それだけでボーナスが良くなることがほぼ確定するわけですが、そうではない場合、自分の意志や選択が全く関しないところで、頑張ってもなかなかボーナスが増えないという「苦難の道」を強いられてしまうわけです(場合によっては非営業職よりもボーナスが少なくなることもあるようです)。

さらに、商社の特性として、たいていの場合、商社は力関係上で弱いので、商社営業職は、サプライヤーと顧客の間に立って、サプライヤーに対して頭を下げ、顧客に対しては必死でご機嫌取りをする、ということをやらないといけないわけです。これまた辛いですね。

そんなふうな営業職を見ていると、自分は非営業職で良かったなと思います。「自分は商売をやっている」ということを実感することは無いですが、少なくともボーナスは(会社全体の業績には左右されるものの)安定した金額をもらえるので。笑

まとめ

といったところで、まとめると、次の通りです。

  • 商社の営業職の給料は、特別良いというわけではない。
  • 商社の営業職(のボーナス)は残酷だなと思う。
  • 商社で安定した額のボーナスが欲しいなら、非営業職につくべき。

それでは、今日はこのへんで。読んでいただき、有難うございました。

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