あなたはこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
- 商社の年収が高いのはなぜ?
- そんなに年収が高い理由には、何か「裏」があるのでは?
そんな疑問に対して、現役商社マンである私がお答えしたいと思います。
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商社の年収が高い理由
商社の年収が高い理由というのは、次のような理由があると思います。
- 【理由その1】利益が多いから。
- 【理由その2】海外駐在があるから。
- 【理由その3】福利厚生が「薄い」から。
- 【理由その4】設備投資にお金を使わなくて良いから。
順を追って解説していきますね。
【理由その1】利益が多いから。
商社の年収が高い 1つ目の理由は、利益が多いからです。
これは1番単純な理由ですね。
利益が多いからこそ、社員の給料にあてる金額も増やすことができます。
逆に、どれだけ会社(経営者)が「社員の給料を増やしたい」と思っても、そもそもの利益が少なければ、どうやっても無理ですからね。
そして、業績が悪くなると真っ先に社員たちの給料(特にボーナス)が減らされるっていう「悲しい話」もありますが・・・
商社は、世界中でビジネスを行い、また、様々な企業を買収して配当を得たり、それを売却して売却益を得たりして巨額の利益を得ています。
例えば、三菱商事は、2019年度の決算において、なんと5,354億円もの連結純利益をあげています。
そんな莫大な利益があればこそ、社員たちへの還元(給料)も増やせるわけですね。
【理由その2】海外駐在があるから。
商社の年収が高い 2つ目の理由は、海外駐在があるからです。
海外に駐在すると、駐在手当というものがついて給料が跳ね上がります。
人によっては、駐在中は駐在手当だけで生活し、もともとの給料は全て使わずに貯金しておき、帰国したときには驚くぐらいの金額が銀行口座に入っているなんてこともあるようです。
そんな駐在手当がつく一つの理由としては、やはり日本と違って海外の生活はなかなか大変であることがあります。
先進国であればまだマシでしょうが、発展途上国だとインフラも整備されていない中を生活しなければなりませんし、治安も怪しかったりします。
そのような場所(しかも日本から遠く離れた場所)に行くなら、「何か手当をつけてくれないと行きたくないです」とか「現地で色々と必要なものを買わないといけないので、お金がいります」なんて声が社員から出てもおかしくないですよね?
【理由その3】福利厚生が「薄い」から。
商社の年収が高い 3つ目の理由は、福利厚生が「薄い」からです。
つまり、意外と福利厚生の内容が充実していないんですよね。
若手社員のための寮など、多少の福利厚生はあったりするのですが、それでも大手メーカーなどと比べると全然恵まれていなかったりします。
ある程度の年次になると、家(家賃補助)さえ無くなったりします・・・
そういった事情も含めて、代わりに給料を増やしている面が有ると思います。
つまり、「福利厚生の分もとにかく給料に全部ぶち込んでしまえ」っていうのが商社のスタイルってことですね。
【理由その4】設備投資にお金を使わなくて良いから。
商社の年収が高い 4つ目の理由は、設備投資にお金を使わなくて良いからです。
設備投資というのは、例えば、工場を新しく建てるといったことですね。
商社は非製造業なので、工場を持っていませんし、他社から商品を購入するので、工場を自社で持つ必要もありません。
なので、巨額の投資をして、工場を建てたり、あるいはその維持費を支払ったりする必要が無いんですね。
ということで、使わずに済むお金を社員の給料にまわせるわけです。
さらに言えば、商社は、メーカーのように研究開発に投資する必要もありません。
こういったコストも圧縮できているので、その分、社員の給料にまわせるお金があるわけですね。
まとめ
といったところで、商社の年収が高い理由をまとめると次の通りです。
- 単純に利益が多いから。
- 海外駐在で手当がつくから。
- 福利厚生が「薄い」代わりに給料にお金をまわしているから。
- 設備投資と言ったコストが発生しないから。
それでは、今日のところはこのへんで。読んでいただき、ありがとうございました。
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