商社といえば「年収が良い」というイメージがありますよね。私も昔、「商社は年収が高いから」という理由で、商社を狙って就活していました。今日はそんな商社(総合商社)の年収の話を述べていきたいと思います。
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総合商社の年収
「業界地図」というものを見てみると、総合商社は次の8社があるようです。
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
- 三井物産
- 丸紅
- 住友商事
- 双日
- 豊田通商
- 兼松
ちなみに、1~5番目までをまとめて「5大商社」なんて言ったりします。
では、それぞれの会社の平均年収はいくらなんでしょうか。今年(2019年)に作成された各社の有価証券報告書を見ると、次の通り。
- 三菱商事 :16,077,197円
- 伊藤忠商事:15,207,832円
- 三井物産 :14,300千円
- 丸紅 :13,893,413円
- 住友商事 :13,895,582円
- 双日 :11,390,763円
- 豊田通商 :10,969,946円
- 兼松 :9,439,625円
やはり5大商社が群を抜いて高いですね。でも、8社中7社は「夢の1000万超え」しているし、一番低い兼松でも900万以上あるので、総合商社業界は給料が高いといえると思います。
【2020年7月追記】
2020年3月期の各社の有価証券報告書によれば、各社の平均年収は次の通りです。
三菱商事 :16,318,794円
伊藤忠商事:15,657,603円
三井物産 :13,934千円
丸紅 :14,527,760円
住友商事 :14,370,137円
双日 :11,546,390円
豊田通商 :11,004,749円
兼松 : 9,039,107 円
・・・やはり商社の平均年収は高いですね。。。
【2021年6月追記】
2021年3月期の各社の有価証券報告書によれば、各社の平均年収は次の通りです。
三菱商事 :16,783,874円
伊藤忠商事:16,278,110円
三井物産 :14,825千円
丸紅 :11,921,966円
住友商事 :13,563,685円
双日 :10,958,725円
豊田通商 :11,000,896円
兼松 : 8,577,452 円
この年度(2020年4月から2021年3月)は、色々とビジネスに逆風が吹いたはずなのに、それでも年収が高いです。さすが商社。
【2022年7月追記】
2022年3月期の各社の有価証券報告書によれば、各社の平均年収は次の通りです。
三菱商事 :15,588,893円
伊藤忠商事:15,797,516円
三井物産 :15,491千円
丸紅 :14,692,733円
住友商事 :14,063,292円
双日 :10,382,838円
豊田通商 :11,141,882円
兼松 :9,314,073円
ロシアとウクライナの戦争など色々ありましたが、この金額。
すごいの一言です。。。
【2023年6月追記】
2023年3月期の各社の有価証券報告書によれば、各社の平均年収は次の通りです。
三菱商事 :19,393,985円
伊藤忠商事:17,300,799円
三井物産 :17,836千円
丸紅 :15,939,292円
住友商事 :16,057,441円
双日 :12,084,855円
豊田通商 :11,804,771円
兼松 :12,043,854円
どんどん上がっていますね。。。
でも、個人的に一番驚いたのは、兼松の平均年収が、豊田通商の平均年収を抜いたことです。
数年前では考えられなかったことですが、こういった変化も面白いところです。
とあるサイトで調べたところによると、「平均所得は約420万円ほど」とのこと。そうだとすると、総合商社の給料は、一般のサラリーマンの給料と比べて、およそ2~4倍の水準ということになりますね。
海外駐在すると、もっと高い。
上記の平均年収だけを見ても十分給料が高いのですが、商社マンが大きく稼ぐ場面は「海外駐在」です。海外駐在をすると、各種の手当がつくので、給料が跳ね上がります。よく聞く話としては、「駐在時代は手当で生活をして、それ以外の給料は使わないので、帰国した時に驚くぐらい貯金ができている」というもの。このように稼げる駐在を楽しみにしている商社マンは多いですね。
もちろん、海外駐在に行くと、何かしらのマネジメントをする立場(現地スタッフを管理する立場)として行くので、仕事のやりがいも増します。現地のチームを率いて商談を進め、必要に応じて本社と連絡を取って案件をまとめ上げるのは、なかなか大変のようですが、面白い経験もできると思います。あとは、純粋に海外に行けるというのが、アクティブな人にとっては、嬉しいようです。
給料が高すぎるために社畜になる。
商社マンの給料が高いのは間違いないです。でも、その給料の高さが社畜を生んでいるような気もします。朝早くから会議したり、夜遅くまで残業や接待したりするという働き方は、改善していくべきだと思いますが、「仕事はきついけど、給料が良いからいいか」と、もっとホワイトな働き方に改善するきっかけを失っているんじゃないかと思います。
あとは、割と若手の頃から給料が良いため、商社マンは金銭感覚が狂いがちです。私の周りでも、クレジットカードを使いまくって、いろいろ買い物したり、遊んだりしている人がいます。そうなると、またお金を稼がないといけないので、猛烈に働く(残業して残業代を稼ぐ)必要が出てきてしまいます。
上記のような感じで、商社マンの金銭事情としては、入ってくる給料は多いんだけれども、出ていくお金も多いので、意外と貯金が無かったりします(特に若手)。やっと貯金ができてくるのは、1回目の駐在が終わって帰国してきたぐらいが多いのかもしれません。
ということで、今日は総合商社の給料について述べてみました。少なくとも「給料」の点で考えれば、総合商社は華やかな夢のある世界だと言えそうです。もし読んでいただいた方にとって、何かの参考になったのなら幸いです。
おまけ
会社の平均年収は調べるべし!
最後に余談ですが、やっぱりお金って大切です。
これは社会人になってから様々なことを経験してきた中で、私が本当に実感することです。
ある程度の収入があるからこそ、色々と遊べるし、心にゆとりをもって生活することができます。
なので、この記事を読んでくれたあなたが、もし、まだ学生ならば、ぜひ給料の良い会社に就職してくれたらと思います。
そして、そんな金払いの良い会社に出会うためには、「平均年収」を調べてみるのが早いです。
どうやって調べるかですが、「就職四季報」でざっと調べてみるのが良いと思います。
業界の状況を調べるべし!
あと、さらにおまけですが、場合によっては企業が「平均年収」を答えていない場合もあると思います。
そういったときは、「業界として儲かっているか」を見ることが大切だと思います。
業界として儲かっているならば、その業界の中の企業も儲かっている可能性が高いですし、企業が儲かっているならば、その従業員の給料もおそらく良いでしょう。
本当は、企業として儲かっているかどうかを見るには、直近数年分の有価証券報告書を読む方が良いんですが、なかなか面倒なんですよね。。。
しかも、業界として儲かっているならば、そこに属する企業はホワイトな職場である可能性が高いです。
ブラックなことをやっていたら、競合他社に自社の社員が流出してしまう恐れがありますし、そもそも儲かっているので「サービス残業をやれ」なんていう必要もありませんからね。
まとめ
といったところで、まとめると次の通りです。
- 総合商社は給料が高い。
- 海外駐在すると年収が跳ね上がる。
- 給料の高さが社畜を生み出していると思う。
- やっぱりお金は大切なので、企業の平均年収は調べるべき。
- 業界として儲かっているかも調べるべき。
それでは、今日はこのへんで。読んでいただき有難うございました。
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