ここ最近、企業の人手不足が叫ばれています。とある運送業者は「人手不足」を理由に値上げを行いました。皆さんが勤める会社ではどうでしょうか?もしかしたら、今まさに人手不足で悩まされているのかもしれませんね。今日は、そんな企業の人手不足について述べてみたいと思います。
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ツケを払うときが来た!?企業の人手不足の話
いきなりですが、企業はいよいよツケを払うときが来たのかもしれません。
つまり、過去の行いの当然の報いとして、人手不足に悩まされるときがやってきたという気がするのです。
バブルが崩壊して社会が不景気に突入した後、企業はとにかく「リストラ」という名の人員削減を進めつつ、新しく雇用する従業員の数を減らしたりしました。
国内の工場は再編され、あるいは、海外に移転されるということがありましたし、さらに「就職氷河期」と呼ばれる時代もありました。
そんな時代がおよそ20年ぐらい(?)続いたのですから、そりゃあ、今の企業の人手不足(特に働き盛りの40代の従業員の不足)が進むのは当然だと思うのです。
うちの会社でも、なぜかこの年代の従業員がイマイチ少ないです。そして、そのことが若い世代の負担を重くしているような気がします。「もっと中堅層がいれば・・・」なんて思うことは、しょっちゅうです。
逆に、その年代の人たちが企業にいないのならば、その人たちは一体どこへ行ってしまったのでしょうか。。。
「人への投資」も立派な投資だと思う
「人への投資」、つまり「人材への投資」というものも立派な投資だと思うのです。
「投資」というと、とかく事業の買収や合併なんかをイメージしがちですが、結局、企業の価値を左右するのは(企業にある資本を使って付加価値を生み出すのは)そこで働く人だと思うんですよね。
人の質が高まれば、作業の効率が良くなったり、品質が改善したり、新しい技術や製品が生まれたりするわけで、企業の付加価値を高めることになります。
そして、そういった「人」は、急に用意できるようなものではなくて、長い時間をかけて経験を積み、徐々に立派な人材になるわけです。
工場や土地なんかは直ぐに買おうと思えば、(資金があれば大体は)買えるんでしょうけど、人というものは、いくら金を持っていても、「欲しい」と思ったときに直ぐには調達できないものです。
なので、先を見越して、「すぐには利益にはつながらないけど、今、投資しておくか」という具合で採用を行い、教育し、経験を積ませていくべきものだと思います。
しかし、残念ながら、これまでの約20年間では「逆の方向」に企業は動いていたと思うのです。つまり、人を削減する方向に企業は舵を切っていた気がします。
そうなってしまったのは、単純に「人を減らせば目先の利益が増え、企業の株価が上がり、その経営判断を行った経営者が評価される」という状況だったからだと思います。
こういった経営手法もそろそろ限界なのではないでしょうか。。。
人手不足が叫ばれるようになった今日、企業はどんどん人に投資を行っていくべきだと思います。
そして、今までが不景気のせいで、労働力が異常に「安く買いたたかれていた」と思うので、「適正な労働に対して、適正な対価を支払う」ということが当然の世の中になってほしいな、と思います。
といったところで、(とりとめのない話になってしまいましたが)今日はこのへんで。読んでいただき、有難うございました。
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