おはようございます、ゆーじです。
貴方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
- 商社の仕事はどんなところが楽しいの?
- 商社にはつまらない仕事って無いの?
そんな疑問に対して、現役商社マンの私がお答えしたいと思います。
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商社の仕事は楽しい
商社の仕事には、楽しいと思えるところがあります。
例えば、次のようなところに楽しさ(やりがい)が有ると思います。
- 様々な取引先をつなげることにより、新しくビジネスを作ることができる。
- 関係者から「ありがとう」と言ってもらえる。
- 規模感の大きな仕事ができる。
1.様々な取引先をつなげることにより、新しくビジネスを作ることができる。
1つ目の楽しさは、新しくビジネスを作ることができるという点ですね。
商社は、サプライヤーや顧客などの他社を上手くつなげて、新しいビジネスを作り出します。
「つなげる」というのは、どういうことかというと、例えば、情報の点でつなげることが考えられます。
顧客からニーズを聞き出し、サプライヤーから製品の情報を仕入れ、さらには、国内外に張り巡らしたネットワークから手に入れた情報(市場に関する情報など)を上手くつなげるわけです。
こうすることで、サプライヤー単独では「どこの顧客(市場)に売ればいいか分からない」ために実現できなかったビジネスや、あるいは、顧客単独では「どの製品を使えば問題を解決できるか分からない」ために成立していなかったビジネスを、商社の力により生み出すことできるわけです。
ちなみに、商社は、メーカーではないので、「自分の製品」というものを持ってはいません。
だけど、そうであるからこそ、「他者とのつながり」というものを重視してきました。
製品を売るには顧客とのつながりが大切であるのはもちろんですし、そもそも製品を仕入れるためにはサプライヤーとのつながりも大切です。
なので、そういった「取引先とのネットワーク」というものを築くことや、ひいては、そのネットワークから情報を取集するという点に強みを持っているのが商社なんですね。
お金の面でつなげることもありますね。
一般的に、製品を仕入れるときは「代金を遅く支払い」、逆に製品を売るときは「早く代金を支払ってもらう」ことが大切です。
そうすることで手元の資金が増えて、その資金を使って新しいビジネスに投資したり、あるいは、人件費などの別の費用にあてることができるからです。
でも、サプライヤーも顧客も同じように考えるとどうなるでしょうか?
サプライヤーは「早く代金を支払ってくれ」と言い、顧客は「代金を支払うのはもっと後にしてほしい」と言っていては、代金の支払い時期で揉めてしまい、取引を始めることができません。
このような時に商社が出ていき、サプライヤーから製品を購入して、その代金を早くサプライヤーに支払いつつ、顧客に対しては、製品を売る際に顧客からの代金支払いを待ってあげるようにします。
こうすることで、代金支払いの条件がつながり、サプライヤーと顧客の取引が実現できることになります。
以上のように、情報やお金といった面で「取引先をつなげる」ことにより、商社は新しくビジネスを作り出すことができます。
そして、そうやってゼロから新しいビジネスを作り出すことに、商社の仕事の楽しさがあると思います。
2.関係者から「ありがとう」と言ってもらえる。
関係者から感謝してもらえる仕事であるという点も、商社の仕事の楽しさ(やりがい)の一つだと思います。
上記1とも関連しますが、商社は取引先などの関係者を上手くつなげることにより、新しくビジネスを作り出します。
言い方を変えれば、「商社がいなければ実現できなかったビジネスを生み出す」ということ。
取引先から「御社(あなた)がいてくれなければ、このビジネスは始めることができなかった」と言われる仕事ができるのは、商社の仕事の楽しさといえるでしょう。
もちろん、新しくビジネスを作り出したり、あるいは関係者をつなげるということは、そんな簡単にできることでは有りません。
顧客のニーズを掘り起こすのも難しいですし、そのニーズにあった製品やサプライヤーを見つけるのも難しいです。
また、仮に見つけたとしても、顧客とサプライヤーとの間で、価格や品質保証などといった条件が折り合わなかったりしますし、そもそも言語の壁にぶち当たることもあります。
しかし、そういった試練があるからこそ、上手く調整してつなげることができる商社の付加価値があるわけですし、それを乗り越えた先にある新しいビジネスを創出したときの楽しさ(やりがい)も大きなものになるんだろうと思います。
3.規模感の大きな仕事ができる。
3つ目には「規模感の大きな仕事ができる」という点も挙げられるでしょう。
商社(特に総合商社)で働いていれば、目の前で何億円、何十億円といったお金が動いていることがしばしば有ります。
そういった大金が動くような大きな仕事に関われるということ、もっといえば、世界に対してそれだけ大きな影響を与える仕事ができるということは、楽しさ(やりがい)につながると思います。
この話の裏返しとしては、ちょっとしたミスでも何千万円、何億円という損失が発生する可能性があるということですし、自身の肩にかかる責任の重さが大きなものになるのは間違いありません。
とはいえ、責任重大な仕事であればこそ、「燃える」というか、楽しさを感じる人もいるんじゃないでしょうか?
つまらない仕事もある
商社であっても、つまらない仕事はあります。
例えば、社内会議用の資料を作ったり、伝票を作成したり、エクセルに延々と数字を記入し続けたり・・・
もちろん、そういった仕事も有るには有るんですが、それは次の大きな仕事に向けた準備(勉強)だったりする場合もあるので、しばらくしたら大きな(楽しい)仕事を任されるんじゃないでしょうか。
あるいは、配属された部署柄から考えて、自分には合っていない(楽しいと思えない)仕事をやり続けることが分かっている場合もあるかもしれません。
そんなときは、異動してしまえばいいのです。
部署を異動すれば、やっている仕事や働き方も全然違いますし、あるいは同じ営業職であっても、取り扱う製品や関わる業界・取引先が異なれば、まるで別の会社のように違う場合だって有ります。
なので、「この仕事つまらないな」と思ったら、異動してみるのも一つの手ですね。
まとめ
といったところで、まとめると次の通りです。
- 商社には楽しい仕事があると思う。
- 新しくビジネスを作ったり、人から感謝されたり、規模感の大きな仕事ができる点が楽しいと思えるところ。
- 商社にもつまらない仕事はあるのは事実。
- つまらない仕事に当たってしまったら、異動を考えるのも一つの手。
それでは、今日はこのへんで。
読んでいただき、ありがとうございました。
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