最近は、転職市場が活況のようです。電車の広告とかでも、必ず転職に関するものが掲載されています。転職をする際に、あなたと密に接することになるのは転職エージェント。でも、ちょっと待って、あまり転職エージェントを信用しすぎてはいけないのじゃないでしょうか。今日はそんな話(というか考察)について述べてみたいと思います。
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※なお、この記事では、転職エージェントの方を批判する意図は全くありません。転職エージェントの中にも信用できる人はもちろんいると思います。ただ、信用できない人もいると思われるので、その一部の人を対象にして考察しているだけです。念のため。
え、転職エージェントを信用しているの?
ずばり、転職エージェントのことを「転職者の味方」みたいに思わない方が良いように思います。
我々、商社の業界だと「モノ」が商材であるわけですが、転職エージェントは「人」が商材であるわけです。つまり、転職希望者です。
そして、どの業界でも同じですが、「客」に対しては、最大限の注意を払って接します。客というのは、お金を払ってくれる人であり、我々の場合だと、製品を買ってくれる顧客です。
では、転職エージェントの場合はどうでしょうか?転職サービスについて金を支払うのは、転職サービスを受ける企業(転職希望者を雇おうとする企業)です。ここに大きな問題というか、転職希望者が転職エージェントを信用しすぎてはいけない理由があります。
つまり、転職エージェントにとって、転職希望者は「客」ではなく、「商材」であるということです(語弊を恐れずに言えば)。
ということは、転職エージェントは企業に対しては注意を払っても、転職希望者には注意を払う必要は無いということです。そりゃそうでしょう、転職エージェントからすれば、転職希望者は「商材」なんですから。
例えば、我々の世界でいえば、高速道路に使われる化学品の気持ちを考える商社マンはいませんし、海外から輸入される鶏肉の悩みについて考える商社マンもいません。
転職エージェントと企業の契約は、だいたい成果報酬型の契約だったりします。つまり、「転職希望者が実際に転職した場合には、企業は、その転職者の年収の何パーセントかを転職エージェントに支払う」みたいな条件です(私は、法務部時代、そういう契約のチェックをしたことがあります。)。
そうすると、転職エージェントとしては、「転職させてしまえば、なんでもOK」なんですよね。だから、転職先での転職者の幸せとかは、彼らにとっては、あんまり興味・関心が無いと思われます。なので、あんまり転職エージェントのことを「転職者の味方」みたいに思わない方が良いように思うのです。
契約によっては、「転職者が6か月以内に退職した場合は、転職エージェントは、企業に対して、受け取った報酬の何割かを返金する」みたいな条件があったりします。
なので、もしそのような返金規定がある条件を、企業と転職エージェントが結んでいる場合は、転職直後の何か月間かは、転職エージェントにお願いすれば、転職先企業との間で、職場環境についての折衝・調整をしてくれるかもしれません。
まとめ
というところで、まとめると次のことがいえると思います。
- 転職エージェントにとっては、転職希望者が「商材」。
- 転職エージェントは「とにかく転職させれば」報酬がもらえる(場合が多い)。
- 転職エージェントのことを「転職者の味方」みたいに思わない方が良い。
もちろん、転職希望者や転職者に対して、本当に親身になって対応してくれる転職エージェントもいると思います。そういう人に出会えたなら良いですよね。
それでは、今日はこのへんで。読んでいただき、有難うございました。
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