商社マンといえば、給料がそれなりに良く、世界を相手に商売をするやりがいのある職業だと思っていませんか?でも、意外と定年を待たずに退職する人は多いです。では、なぜ商社マンは退職してしまうのでしょうか。今日は、そんな商社マンが退職する理由について、書いてみたいと思います。
商社マンが退職する理由
人それぞれ退職理由は色々あるのですが、主な理由としては次のようなものがあります。
- やりたいことや挑戦したいことが見つかった。
- 配属先の仕事が思ったものと違った。
- より高い給料を求めて転職。
- 職場の人達と人間関係がうまくいかなかった。
- 業務が激務だった。
1.やりたいことや挑戦したいことが見つかった。
これはポジティブな理由ですね。商社で働いているうちに、自分が本当にやりたかったことや、挑戦してみたいことが見つかり、そのために退職するケースです。基本的には商社マンとして働いていたときに得たスキルを使うことができる転職先に行くようですね。
私が聞いた退職者たちの進路は、生命保険や、コンサルタント、人材系が多いイメージですね。営業をやっていた人にとっては、「営業力」「人と話す力」というところが、商社マン時代の経験を活かせるということなのかもしれません。
他にも、今までに働くことで得た経験や、培ってきた人脈を活かして、自分の事業を立ち上げるという人もいるみたいです。
2.配属先の仕事が思ったものと違った。
いわゆる「配属リスク」が顕在化してしまったケースですね。「自分はプラント関係の仕事がしたかったのに食品関係の部署に配属されてしまった」とか「営業として働きたかったのに、人事部などの管理部門に配属されてしまった」などのケースです。社内でうまく異動できればよいのですが、会社によっては「人事に配属されたら一生人事」みたいに異動できないところもあるみたいなので、そうなると、転職してしまうしかないですね。
最近の総合商社業界では、新卒で入社してくる人(営業配属の新人)は、ほとんど「投資ビジネスの志望者」なんだとか。そのため「トレードビジネスは担当したくない」ということを言って、最悪の場合、トレードを担当させたために退職するケースもあるらしいです。結果として、トレードビジネスの部門は人手不足が進んでいるようです。
3.より高い給料を求めて転職。
商社でも十分に給料は(世間一般と比べて)高いわけですが、それでもなお、より高い給料を目指して転職する人もいます。そういった人は外資系企業に転職することが多いです。
商社は、いくら給料が高いとはいえ、やはり日本企業なので、どうしても外資系企業と比べれば、給料水準が低いです。そのため、より高い給料を目指すならば、ヘッドハンティングでも受けない限り、外資系企業に行く場合が多いです。
4.職場の人達と人間関係がうまくいかなかった。
これは(商社に限られずどの企業でも)退職理由としてはポピュラーなものではないでしょうか。「上司とそりが合わなかった」「先輩社員が厳しすぎる」などといった理由はよく聞きます。
こればかりはどうしようもないと思いますし、人間関係で悩みながら働き続けるなら、早めに退職した方が良いのかもしれません。
5.業務が激務だった。
多くの場合、商社での仕事は激務です。そのため、家庭を大切にしたい人や、趣味に時間を使いたい人には辛い環境です。あるいは、激務なので、体を壊してしまう人もいます。そうなると、退職という選択肢を選ぶ人も多いようです。
私が知っている、とある男性社員は、結婚して子供ができたタイミングで退職しました。理由としては、その人の奥さんも働いていて、子供ができた後でも働くことを希望していたため、「子育てもあるし、自分が商社で働き続けるのは無理だ」と考えたかららしいです。
さて、いかがでしたでしょうか。今日は商社マンの退職理由について書いてみました。
それでは、今日はこのへんで。読んでいただき、有難うございました。
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