先日、商社の兼松株式会社が本社を移転するというプレスリリースをしました。
現在は芝浦にある本社を丸の内に移転するとのことです。
今日は、これに関して述べてみたいと思います。
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兼松が本社を移転
兼松といえば、現在は電子・IT系が強い商社ですが、かつては「十大商社」と呼ばれ、三菱商事といった総合商社たちと肩を並べていた会社です。
兼松は、1889年に創業された商社であり、日本とオーストラリアとの貿易が源流となっています。
1990年代に業績が悪化したものの、1999年に大規模な構造改革を行い、2010年代に入ってから復配を実施するなど、経営不振から回復を果たしています。
ちなみに、兼松は、電子・IT系以外にも、食料、鉄鋼プラント、自動車・航空宇宙などの分野でビジネスを行っています。
そんな兼松は長らく芝浦に本社を置いていました。
兼松に勤める私の知人によれば、芝浦にある本社は、駅から10分ぐらい歩くなど立地がなかなか悪いらしいです。
その人は「早く本社が移転しないかな」「でも、『移転する移転する』と社内で言われて、結局移転しないんだよなぁ」なんてぼやいていました。笑
その兼松が東京の一等地である丸の内に移転することになり、東京駅周辺は、三菱商事・三井物産・住友商事などといった商社たちがひしめき合うことになります。
商社は「勝者」なのか
兼松の今回の本社の移転が業績良化による躍進なのか、はたまた「身の丈に合わない移転」なのかは不明ですが、東京駅直結のビルに移転するあたり、なかなか調子が良いものと思われます。
昨今の日本企業は、米中貿易摩擦などの影響もあって、なかなか苦戦を強いられている印象がありますが、商社は全体的に割と調子が良いような印象です。
これというのは、商社は、輸入もすれば、輸出もするし、果ては三国間取引ができるというところに強みがあるのではないかと思います。
つまり、商社は、必ずしも日本企業から買う必要もなければ、日本企業に売る必要もないし、日本製品にこだわる必要もないのです。
市場が広がっている領域に入っていき、需要がある製品を売買できるところ(日本企業に縛られることがないフットワークの軽さ)が商社の強みになっているのではないでしょうか。
といったところで、かなりとりとめのない話になってしまいましたが、今日はこのへんで。
読んでいただき、有難うございました。
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